12月10日、郡市保健協会・郡市PTA連合会共催の教育講演会がありました。
講師は熊本大学名誉教授・兵庫県立子どもの睡眠と発達医療センターの三池輝久先生でした。演題は「眠育のすすめ・・今、子どもたちの育ちを守るために」

眠育とは、新生児期から成人期いつの時期にも睡眠と覚醒リズムを中心とした生活リズムは規則的に保たれることの重要性を、子どもたちや大人たち、社会全体に知ってもらう取り組みです。とても素晴らしい講演でしたので簡単に内容をお知らせします。

以下レジメより抜粋
概日リズムは実は生まれてすぐの赤ちゃんには備わっておりません。生後2歳頃までに、暗い夜と明るい昼の繰り返しを経験しながら一日24時間の生活パターンを脳の視交叉上核という中枢に刻んで概日リズム中枢時計を完成させていきます。夜9時に入眠して朝7時までに起床する子どももいれば、夜更かし型で夜0時に入眠して朝10時に起床するリズムを創る子どももいます。(中略)
この生活リズムは生体リズムの基になり、2歳頃までにほぼ確率してしまい、生涯にわたり影響を持つ基盤になっていくことがわかりました。保護者は生後間もなくから注意し、遅くとも入学前までには子どもたちが学校社会生活に適応できるリズムを身につけるよう教えてあげる必要があるのです。新生児期、乳幼児早期の生活リズムの乱れは発達に大きな影響を与えることが知られ、重症では自閉症的な症状が出現し発達障害と診断される場合も多くなります。

 

私たち大人もそろそろ24時間活動する社会に終止符をうたないと、少しずつ子どもたちにひずみが生じ、社会全体がおかしくなりそうです。まずは基本的な「早寝、早起き」から!
私たち大人から始めましょう。